【転職失敗談3】薬剤師が化粧品メーカーに転職して感じたギャップ

薬剤師転職

◆大好きな化粧品に携われる喜び

長年憧れていた化粧品メーカーに転職することができました。
新商品の企画に携わり、OEMメーカーと協力して思い描いた化粧品を形にしていく――。
その過程はとても楽しく、毎日が新鮮でした。

私は学生時代から10年以上、にきびやニキビ跡など肌の悩みに苦しんできました。
だからこそ「同じ悩みを持つ人の役に立ちたい」という想いが強く、実際に開発した化粧品を使った方から

「肌の調子が良くなった」
「悩みが落ち着いた」

といった声をいただけた時には、心から「頑張ってよかった」と思えました。
大好きな化粧品を通して人の役に立てることが、何よりもうれしかったのです。


◆見えてきた現実と不安

しかし、実際に働いてみると、仕事内容の大半は薬剤師資格とは関係のない業務でした。
新商品の企画やOEMメーカーとの調整、社内でのプレゼンや営業資料の作成…。
やりがいは大きかったものの、**「薬剤師資格をまったく使っていない」**という事実に次第に不安を感じるようになりました。

このまま数年が過ぎてしまえば、薬剤師としてのキャリアは「資格を持っているだけで、実務経験なし」とみなされる可能性が高い。
せっかく苦労して取得した資格を、このまま活かさずに終わらせてしまうのではないか――。

「このままでいいのか?」と、ずっと悩み続けていました。


◆会社の経営状況も不安に…

さらに追い打ちをかけるように、勤めていた化粧品メーカーの経営状況も少しずつ悪化していきました。
売上の伸び悩みやコスト削減の影響で、将来に対する不安は日に日に大きくなっていきました。

「やりがいはあるけれど、資格を活かせない」
「好きな仕事だけど、会社の経営が不安定」

この二つの理由が重なり、私は再び転職を考えざるを得なくなったのです。


◆転職を決意した理由

  • 資格を活かさないままでは、薬剤師としてのキャリアが途切れてしまう
  • 会社の経営不安定さから、長期的に働き続けることは難しいと感じた

このままでは将来に大きなリスクがあると判断し、私は「薬剤師としての専門性を活かせる環境」を探す決意を固めました。


◆今回の学び

  • やりがいだけで転職先を選ぶと、資格やキャリアを活かせないリスクがある
  • 企業の安定性は、転職時に必ず確認しておくべき要素
  • 大好きな分野に挑戦できた経験は財産だが、長期的なキャリア設計も冷静に考える必要がある

化粧品メーカーでの経験は決して無駄ではなく、人の悩みを解決する喜びを体感できました。
ただ同時に、薬剤師として資格をどう活かすべきか、キャリアをどう築いていくかを真剣に考えるきっかけにもなりました。


◆次につなげて

薬剤師としてのキャリアを大切にしつつ、やりがいも感じられる環境を探す――。
その思いから、私は再び転職活動を始めることになりました。

👉 失敗談①〜③をまとめた記事もご用意しています。ぜひこちらもあわせてご覧ください。
→ 【薬剤師転職失敗談まとめ(1〜3)】※リンクは後ほど設定します!

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