フリーランス薬剤師とは?
薬剤師の働き方は多様化しており、近年は「フリーランス薬剤師」という選択肢が注目されています。
派遣やスポット勤務を通じて、正社員に縛られず柔軟に働くスタイルのことです。
私自身も実際に東京でフリーランス薬剤師として活動していた時期がありました。
そこで見えた「リアルな現場の空気感」を交えつつ、メリット・デメリットを整理します。
私が経験した現場:小児科門前の薬局
勤務条件と環境
- 勤務地:自宅(都心)から電車で片道 1時間15分 の場所
- 時給:3,500円
- 薬局規模:正社員薬剤師2名+事務2名+私(フリーランス)
- 勤務内容:投薬メイン
この薬局は小児科門前でしたが、マンションの1階に入っていたため、住民から持ち込まれる処方箋も多く、小児から成人まで幅広い対応が求められました。
特に小児容量に強い薬剤師を募集していたのが特徴です。
処方自体は難しいものは少なく、ある程度の経験があれば十分対応できるレベルでした。
フリーランス薬剤師のメリット(実体験から)
1. シフトの自由度が高い
この薬局は3店舗経営の小規模チェーンで、常に人手不足でした。
そのため「入りたいところにはすべて入れてもらえる」という状況で、自由度が非常に高かったです。休み希望も必ず叶えてくれました!
2. 働きやすい環境もある
オンライン服薬指導に力を入れている薬局だったので、対面投薬が苦手な薬剤師さんには特におすすめだと感じました。
患者さんとの距離感が選べるのもフリーランスならではです。
3. 稼ぎたい分だけ稼げる
大手薬局は派遣やフリーランスを雇わない傾向が強く、フリーランスのメインクライアントは中小薬局になります。
そのため案件が豊富で、積極的に働けば稼ぎやすい環境でした。
フリーランス薬剤師のデメリット(実体験から)
1. 人気エリアは激戦
やはり人気のエリアや曜日(特に土曜日の都心部)は薬剤師が殺到します。
案件が取れないことも多いため、私は少し遠方に通勤していました。
2. 通勤負担が大きい場合も
都心から片道1時間15分かけて通った経験もあり、移動時間との戦いになることもありました。
「お金を優先するか、時間を優先するか」の割り切りが必要です。
3. 精神的なタフさが必要
フリーランスは「投薬マシン」的な役割になることもあります。
正社員のようにチームマネジメントや育成には関わらず、即戦力として淡々と業務をこなすケースが多いです。
まとめ:フリーランス薬剤師を目指すなら
私の実体験から言えるのは、フリーランス薬剤師1本でやっていくには精神的なタフさが必要だということです。
- 少し遠くても案件を確保する覚悟
- 投薬メインの単純作業を続けられる忍耐力
- 社会保険や年金などを自分で管理する責任感
これらを受け入れられるなら、「お金を稼ぐ」ことに注力できるおすすめの働き方だと思います。
安定性やキャリア形成を重視するなら正社員、自由や高収入を重視するならフリーランス。
自分のライフスタイルに合わせて選ぶのが、これからの薬剤師に求められる姿勢だと感じました。
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