フリーランス薬剤師のお金事情|時給相場・交渉術・税金・社会保障・経費まとめ

フリーランス薬剤師

はじめに

薬剤師の働き方は多様化しており、近年は「フリーランス薬剤師」として働く人も増えています。
高時給で自由度が高い反面、税金や社会保障をすべて自分で管理しなければならないのが特徴です。

私自身、東京でフリーランス薬剤師として活動していた経験から、今回は収入相場・時給交渉・税金・社会保障・経費について詳しく解説します。


フリーランス薬剤師の時給相場

フリーランス薬剤師の最大の魅力は「高時給」です。
ただし、地域やタイミングによって変動します。

  • 東京・都市部:時給3,000〜3,800円前後(案件は多いが倍率が高い)
  • 地方都市・郊外:時給4,000〜4,500円前後(人手不足で高時給案件が出やすい)
  • タイミング要因
    • 花粉症やインフルエンザの繁忙期
    • 土曜や祝日勤務
    • 急募案件

私が実際に勤務した薬局(都心から片道1時間15分、小児科門前)は、時給3,500円でした。
「小児対応ができる薬剤師」を急募していたことが高めの条件につながった例です。


経験次第で「時給交渉」も可能

フリーランス薬剤師の良さは、経験やスキルを武器に時給交渉ができることです。

  • 小児科や在宅の経験がある
  • 特定診療科の処方に強い
  • 服薬指導やオンライン対応に慣れている

こうした実績をアピールすると、+500〜1,000円の上乗せを勝ち取れる場合があります。
「案件を選ぶ力」や「自分を売り込む力」も重要です。


フリーランス薬剤師の税金と確定申告

フリーランスは自分で確定申告を行います。

  • 所得税:収入 − 経費に対して課税
  • 住民税:前年の所得に基づき課税
  • 青色申告:開業届を出すと65万円控除を受けられる

経費をきちんと計上すれば、税負担を大きく減らせます。


社会保障の注意点

正社員と違い、社会保障は自分で管理します。

  • 健康保険 → 国民健康保険に加入
  • 年金 → 国民年金。将来資金はiDeCo・積立NISAの活用がおすすめ
  • 雇用保険・労災 → 原則対象外

怪我や病気の備えも自己管理が必要になります。


経費にできるもの一覧

フリーランス薬剤師は幅広い支出を経費にできます。

  • 交通費(電車・バス・ガソリン・高速・駐車場)
  • 消耗品(白衣、靴、文具、薬歴用PCやタブレット)
  • 通信費(スマホ代・Wi-Fi・会計ソフト利用料)
  • 研修・勉強代(認定薬剤師研修、学会、専門書)
  • 自宅の按分(在宅勤務時の家賃・光熱費)
  • その他(税理士報酬、業務用保険)

💡 ポイントは「業務に必要と説明できるかどうか」。領収書を必ず保管し、プライベート分は除外しましょう。


まとめ

フリーランス薬剤師のお金事情を整理すると:

  • 高時給で効率的に稼げる(都市部3,000〜3,800円/地方4,000〜4,500円)
  • 経験次第で時給交渉も可能
  • 確定申告・社会保障はすべて自己管理
  • 経費を活用すれば節税できる

自由度は高いですが、安定性は低く、自己管理力が求められます。
「安定した収入を重視するなら正社員」「効率よく稼ぎたいならフリーランス薬剤師」という選択肢の違いを理解して、自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大切です。

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